何を観たらいいか分からないあなたへ

今やnetflixやhuluで動画を見るのが当たり前になりました。しかし、あまりに作品が多すぎてどれを見たらいいのか分からなくなります。そこで、本当に面白い作品だけを紹介しているブログがあればなぁと思い、このブログを立ち上げました。皆さんが良い作品に出会えるきっかけになれたらと思います。

★★★★us(アス)~「社会派ホラー」という新たなジャンルの構築~

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どーも、富田です。

 

本日は最近観た映画のレビューになります。

 

その映画とは、「Us(アス)」というホラー映画です。

 

監督はジョーダン・ピールという方です。

この監督は2017年に「ゲット・アウト」という映画を作り、これがかなり良かったので、本作もかなり良いのではないかと思い、観に行きました。

 

 

結論から言うと、かなりの良作です!

おすすめ度は、星4つ★★★★☆ですね!

 

 

アメリカらしいアクションやエンタメ要素、ホラーらしい展開や描写も入れつつアメリカ社会へのメッセージも込めた、言うなれば

「社会派ホラー」

と言う新しいジャンルと言えるでしょう。

見応えのある一本です。

 

【あらすじ】

海沿いの別荘にバカンスに行った4人家族。ある夜、その別荘にやってきたのは自分たちそっくりの4人組だった。赤い作業着に身を包んだ彼らは家族の命を狙い襲ってくる。彼らの正体は一体何者なのか‥その答えは、子供時代の古い記憶の中にあった‥

 

 

 

 

 

【※以下、ネタバレあり!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジョーダン・ピールは「社会派ホラー」と言う新たなジャンルを見出した

 

 

 

●単なる猟奇殺人鬼ではない、奇妙な人間達に感じる怖さ

 

登場人物の独特なおかしさ、奇怪さが見るものの恐怖を煽る。

本作の敵?は、いずれのホラー同様命を狙っては来る。しかしながら、それより怖いのは彼らが一体何者なのか分からないということ、さらに普通の人間とは異なる奇妙さを備えていることだ。

例えば女の低すぎる声、ずっと笑っている娘、犬のような動きをする息子、後は喋れない大男か。

普通ではない様子が観客に恐ろしさを植え付ける。

 

 

・単なるホラーにあらず、アメリカ社会への痛烈なメッセージを込めた作品

本作で込められたメッセージは、格差が広がるアメリカ社会への批判である。地上の者と地下の者という対比構造で、現在の経済格差を表している。本作の優れた点は、そのようなメッセージを直接伝えず、ホラーというエンタメの中に落とし込んでいるところだ。

この手法は前作の「ゲット・アウト」にも見られた。人種差別の問題をホラーの中に落とし込んだのだ。

このような構造が、作品をより見応えのあるものに押し上げている。

 

 

以上の点から、私は本作を「社会派ホラー」

という新しいジャンルに定義づけた。

ジョーダン・ピール監督が次に何を作るのか、今から楽しみである。